【4月18日 AFP】北朝鮮が16日に発射実験を行ったミサイルについて、米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」の専門家は17日、これまで確認されていない開発中の新型ミサイルだった可能性があるとの見方を示した。

 米国防総省は、ミサイルは発射後「ほぼ即時に」爆発したと明らかにしているが、ミサイルの種類については触れていない。ホワイトハウス(White House)も中距離ミサイルとしか言及していない。

 同大の米韓研究所(US-Korea Institute)が運営する38ノースの兵器専門家、ジョン・シリング(John Schilling)氏はAFPの取材に、ミサイル発射直後の失敗は「北朝鮮によるミサイル開発の最初期の段階、推進・誘導システムの不具合に取り組んでいる時期によくみられる現象だ」と指摘。

 その上で今回のミサイルについて「新型のミサイルではないかとみている。まだ十分に開発が進んでいないミサイルなのは確かだろう」と述べた。

 匿名の米当局者はFOXニュース(Fox News)に対し、このミサイルは「KN-17」と呼ばれる新型のスカッド(Scud)だと語っている。KN-17は液体燃料を用いる1段式のミサイルで、艦船を標的に使われる可能性があるという。

 シリング氏は、このミサイルが平壌(Pyongyang)で15日に行われた大規模な軍事パレードで披露されたものだった可能性もあるとみている。(c)AFP/Thomas WATKINS