【4月10日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2017)米国代表のジム・クーリエ(Jim Courier)監督が9日、オーストラリアの新鋭ニック・キリオス(Nick Kyrgios)は仮に今の集中力を維持することができれば、今年中に世界5位以内に入れるとの考えを示した。

 デビスカップのワールドグループ準々決勝で、クーリエ監督率いる米国と対戦したキリオスは出場したシングルス2試合で勝利し、3-2で4強入りを果たした母国に大きく貢献した。

 ジョン・イズナー(John Isner)とサム・クエリー(Sam Querrey)を立て続けに倒したキリオスは、コート上での幼い行動や独自路線を突き進むこれまでの態度とは対照的に、ホームのブリスベン(Brisbane)で素晴らしい姿勢を見せた。

 現役時代に四大大会(グランドスラム)を4度制した実績を誇る米国のクーリエ監督は、21歳のキリオスが現在の世界ランキング15位からトップ5に入り込むだけの成長が可能だと考えている。

「真剣に取り組み、集中し、そして元気があるときは、すべてが彼の思い通りだ。彼は全セットでブレークアップを許していたが、最終的には勝利にこぎつけた」

「最後まで戦い抜き、健康面も万全であれば年内にトップ5に入れるし、そうあるべきだ」

 キリオスの成長を間近で目にしてきたというクーリエ監督はまた、「恐ろしいとは言わないが、テニス界にとっては素晴らしい将来性を秘めている」としたうえで、「あれだけ多くの技術やカリスマ性を兼ね備えた選手がまとまり始めれば、テニスに関わるすべての人にとって興奮するものだ」と話した。

「彼と試合をしなくてはならないロッカールームの選手にとっては違うかもしれないが、この競技に関わるみんなにとってはね」

 キリオスの次なる戦いの場は、16日に開幕するモンテカルロ・マスターズ(Monte Carlo Masters 2017)となっている。(c)AFP