【4月4日 AFP】NCAA男子バスケットボール・トーナメント(2017 NCAA Men's Basketball Tournament)は3日、米アリゾナ(Arizona)州グレンデール(Glendale)のフェニックス大学スタジアム(University of Phoenix Stadium)でファイナル4(Final Four)の決勝が行われ、ノースカロライナ大学(University of North Carolina)が71-65でゴンザガ大学(Gonzaga University)を下し、通算6度目の全米制覇を成し遂げた。

 昨年の決勝で屈辱の敗戦を喫していたターヒールズ(Tar Heels、ノースカロライナ大学の愛称)は、センターのケネディ・ミークス(Kennedy Meeks)がブルドッグス(Bulldogs、ゴンザガ大学の愛称)のナイジェル・ウィリアムズ・グロス(Nigel Williams-Goss)のシュートをブロックすると、そこからジャスティン・ジャクソン(Justin Jackson)が速攻を仕掛け、試合時間残り12秒でダンクを決めて勝利を手中に収めた。

 昨年はビラノバ大学(Villanova University)のクリス・ジェンキンス(Kris Jenkins)に劇的なブザービーターを決められ、タイトルを逃したターヒールズのロイ・ウィリアムズ(Roy Williams)ヘッドコーチ(HC)は、「選手は雪辱を晴らしたかった。目標の一つは十分にタフにならなければならないことだった。このチームは十分にタフだったと思う」とコメント。今回の勝利によって同HCは、NCAAトーメメントで3回以上優勝した史上6人目の指揮官となった。

 今年の優勝決定戦は互いにファウル合戦を繰り広げたり、ショットのミスが続いたりしたものの、試合は劇的な展開となり最後まで勝負の行方は分からなかった。

 フォワードのアイザイア・ヒックス(Isaiah Hicks)が試合時間残り26秒でジャンプシュートを沈め、68-65とリードしたノースカロライナ大に対し、ゴンザガ大はそれまで勢いに乗っていたウィリアムズ・グロスがブロックされ、相手にボールを奪われてしまった。

 ノースカロライナ大は、ゲームハイの22得点を記録したジョエル・ベリー(Joel Berry)が試合時間残り7秒でフリースローに成功。今大会で両足首を痛めていたベリーは、この試合でチームの3ポイントシュート4本を全部を決めるなどしてファイナル4の最優秀選手(MOP)に選出されると、「チームメートが僕を信頼してくれた。仲間が攻め続けろと言ってくれたんだ。彼らがいなければ不可能だった。100パーセントではなかったが、全力を尽くした」と喜んだ。

 19年連続でNCAAトーナメントに出場する常連校として、今回が初めてのファイナル4進出となったゴンザガ大は、後半に9本連続でシュートミスをするなど8分以上も得点できない場面があった。(c)AFP