【3月27日 AFP】エジプト沖の地中海(Mediterranean Sea)で昨年9月、移民船が沈没して少なくとも202人が死亡した事故で、エジプトの裁判所は26日、過失致死などの罪に問われた被告56人に対して禁錮7~10年の判決を言い渡した。

 被告らは過失致死や過失、許可されていない目的での船の使用、不法移民の組織、子どもを危険にさらしたことなどの罪に問われた。

 当局者らによると、56人のうち31人は出廷したが、25人は欠席のまま判決を言い渡された。1人は無罪判決が言い渡されたものの、上告される可能性があるという。

 この事故では、移民を乗せてイタリアに向かっていたトロール漁船が昨年9月21日、エジプトの港湾都市ロゼッタ(Rosetta)の沖合で沈没。生存者の話では、船には最大450人が乗り込んでいて、うち約100人は船倉に押し込まれていたという。

 エジプト軍の当時の発表では、163人は救助された。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、救助された人の大半はエジプト人だが、スーダンやエリトリア、シリア、エチオピアの出身者もいた。(c)AFP