【3月15日 AFP】オーストラリア連邦裁判所は15日、脳腫瘍があったが自然療法で治癒したとうそをつき、書籍などを出版していたブロガーの女に対し、人々を欺いたとして有罪の判決を言い渡した。

 ベル・ギブソン(Belle Gibson)被告(25)は、インド古来の治療法アーユルベーダや、グルテンと精糖を抜いた食事などの代替治療によって脳腫瘍を克服したとし、2013年に料理本やスマートフォン向けアプリなどを販売した。

 しかし2015年に、オーストラリアの雑誌に対し、病気は作り話だったと告白した。

 これを受けてビクトリア消費者センター(CAV)がギブソン被告を提訴。連邦裁判所は、虚偽の主張に基づいて著書やアプリを宣伝し、「虚偽または詐欺的な行為」を働いたとしてCAVの訴えのほとんどを支持した。

 CAVの広報担当者がAFPに語ったところによると、ギブソン被告への量刑の言い渡しはまだだが、消費者法により同被告に対する22万豪ドル(約1900万円)と、被告が経営する会社に対する最高110万豪ドル(約9500万円)の罰金が科される可能性があるという。

 ギブソン被告の著書は、がんと闘う中で考案したという野菜を中心とした80のレシピを紹介したもので、同被告は本の売り上げから30万豪ドル(約2600万円)をチャリティーに寄付すると明言していた。しかし2015年に、寄付をしていなかったことが分かり、被告の知人らが病気についてメディアを通して疑問を投げ掛けるようになり、うそが明らかになった。(c)AFP