【3月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回合同テストは9日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で3日目が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がトップタイムを記録した。

 通算4度の総合優勝を誇るベッテルは、ベストラップ1分19秒024を記録したが、最速タイムを計時した際、第3セクターでスピードを緩めたようにもみえた。これについて、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、フェラーリが情報戦を仕掛けているとの見解を示している。

 ベッテルに約0.3秒遅れの2番手タイムを記録したハミルトンは、「フェラーリが情報戦を仕掛けているんだと思う。実際はタイムよりももっと速いはずだ」と語った。

 メルセデスは昨季、総合優勝を果たして引退したニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)とハミルトンの二人体制で、全21戦中19戦で勝利を収めている。しかし、ハミルトンは今季のルール改正により、フェラーリとベッテルがその差を詰めてきていると考えている。

「誰が最も速いのか、それを現時点で正確に言うことは難しい。僕らより速くなかったとしても、彼らはかなり差を縮めていると思う。これからどうなるかはわからないが、僕はレースを待ち遠しく感じている。本番まであと2週間だ」

 この日のベッテルは、全体で最長となる計156周を走破して走行距離を稼ぎ、2017年シーズンの新車「SF70H」に対する自信を深めたが、その一方で今季のコンストラクターズタイトルの本命はメルセデスのままだと主張している。

 ベッテルは「メルセデスは過去のテストでもラップを積み重ね、ゆっくり走っていたが、本番になると一気にペースを上げてきた。それは明らかだ」とコメント。「彼らはロングランペースになるととても速い。倒すべき相手は彼らになる」

 一方、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は、ストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)が電気系統のトラブルに2度も見舞われ、26日に豪メルボルン(Melbourne)で行われる今季開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2017)に向けて悲惨な準備状況が続いている。

 この日もバンドーンが48周しか走行距離を稼げず、マクラーレンは問題続きのホンダ(Honda)との契約を解消するのではないかともうわさされているが、チームのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウン(Zak Brown)氏は否定している。

 ブラウン氏は英スカイスポーツ(Sky Sports)に対し、「われわれは長期契約を結んでいる」と話し、「彼らとともに何度もチャンピオンシップで勝利を手にしてきた。今後も一緒に働いていくつもりだ」と語った。(c)AFP