【3月7日 AFP】(更新)米太平洋軍(US Pacific Command)は7日、北朝鮮による一連のミサイル発射実験を受けて、最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国への配備を始めたと発表した。

 米太平洋軍は声明で、THAAD配備は「重層的なミサイル防衛システムに寄与し、北朝鮮のミサイルの脅威に対する米韓同盟の防衛を強化する」と説明。

「北朝鮮による核兵器開発の加速や弾道ミサイルの発射実験は世界の平和と安全に対する脅威であり、国連安全保障理事会の決議にも違反している」と述べた。

 米韓両国は昨年、韓国へのTHAAD配備で合意したが、中国は自国の安全保障に対する脅威だと繰り返し反発してきた。

 米太平洋軍の声明は、THAADは「厳格に防衛の能力であり、域内の他の国に対する脅威とはならない」と言及している。

 THAADは中短距離弾道ミサイルを飛行の最終段階で迎撃できる。(c)AFP