「新しい国家のプライド」称賛、トランプ大統領 初の議会演説
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■オバマケア廃止、1兆ドルのインフラ投資、NATO加盟国などは負担増を
トランプ氏は中間層に対する「大幅」な減税と、2000万人が加入する医療保険制度改革(通称オバマケア、Obamacare)の廃止も約束した。
演説の中でトランプ氏は、米国のインフラは崩壊しつつあると指摘し、インフラ再建のため官民合わせて1兆ドル(約112兆円)の投資をすると表明したが、具体策は明らかにしなかった。
またトランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)への支持を表明する一方、NATO加盟国やその他の国は応分の負担をすべきだとの考えを示した。
「われわれはNATOを強く支持している。しかしパートナー各国は財政的な義務を果たさなければならない」「われわれは、NATOであれ、中東であれ、太平洋であれ、わが国のパートナー国が戦略面、軍事作戦の両方で直接的かつ意味のある役割を果たし、応分の費用を負担することを期待している」(トランプ氏)
■「指定生存者」は退役軍人長官
ホワイトハウス(White House)によると、冷戦(Cold War)時代から続いている慣習に従い、退役軍人省のデービッド・シュルキン(David Shulkin)長官がトランプ大統領演説中の「指定生存者(Designated Survivor)」に指名され、不測の事態に備えて両院合同会議には出席せず非公表の安全な場所で待機した。
指定生存者は、副大統領や閣僚、議員が出席して行われる米大統領の演説の最中に連邦議会から離れた場所で待機し、万一米国が大災害や攻撃に見舞われた場合に指揮を執る役割を担う。通常、順位の低い閣僚が指名される。(c)AFP