【2月28日 AFP】ドイツの裁判所は27日、公道で違法なレースを行い、猛スピードで走行した結果、死亡事故を起こした被告の男2人に対し、殺人罪で終身刑の有罪判決を下した。

 検察側は被告2人が公道でレース中に誰かを計画的に殺そうとしていたわけではないが、死亡事故につながる可能性が高いと認識していたと主張していた。

 検察は被告2人を故殺(計画性のない殺人)ではなく殺人罪で起訴し、裁判所は両被告に最高刑を言い渡した。2人は最低でも15年は収監されることになる。

 2016年2月1日、首都ベルリン(Berlin)西部で被告らが運転する車は赤信号を次々に無視して走行し、そのうち1台が有名な百貨店カーデーベー(KaDeWe)の近くにいたジープに時速160キロで衝突した。ジープに乗っていたドライバー(69)は現場で死亡した。

 ドイツ政府は公道でのレースの厳罰化を進めている。独運輸省は罰金や一時的な免許停止で済む行政処分ではなく10年以下の禁錮刑を科せるようにし、有罪判決を受けた場合は免許の取り消しと車を没収する措置も検討している。(c)AFP