【2月24日 AFP】著名なプロサーファーで、海洋生物の保護を訴えてきたケリー・スレーター(Kelly Slater)さんが、ボディーボードに興じていた男性がサメに襲われ死亡したことを受け、インド洋(Indian Ocean)のフランス海外県レユニオン(Reunion)島の周辺海域でのサメの駆除を呼び掛けたため議論を呼んでいる。

 これまでに11度の世界チャンピオンに輝いているスレーターさんは、フランス出身のサーファー、ジェレミー・フローレス(Jeremy Flores)さんのインスタグラム(Instagram)のアカウントで「正直、これを言ったら反感を買うと思うが、レユニオン島周辺の海域では本格的なサメの駆除を行う必要があり、毎日行うべきだ」と述べた。

 スレーターさんは、男性が死亡した今回の事故について、「(レユニオン島周辺の)海で明らかな不均衡が生じている」ことを示していると語り、「フランス政府はすぐにこの状況を理解すべきだ。2011年以降でサメの襲撃は20件だ!?」と述べている。男性は21日、レユニオン島沖合でボディーボードに興じていた際にサメに襲われて死亡した。

 これまでスレーターさんは、海洋生物の保護を積極的に訴えてきたため、今回の発言に対しインスタグラムの一部ユーザーから大きな反響を巻き起こしている。

 地元当局は防護ネットを設置し、地元住民や観光客にサメの危険性について注意を促しているが、2011年以降の20件のサメ襲撃のうち8件では死者が出ている。(c)AFP