【2月22日 AFP】スペイン南部のベニアルベイグ(Beniarbeig)で、近所の飼い犬5匹に襲われたとみられる男性(66)が死亡した。

 スペイン治安警備総局(Guardia Civil)が21日に発表した声明によると、18日に男性が畑仕事のため自宅を出た後、帰りが遅いことに気付いた男性の息子が捜しに出掛けたところ、男性が「悲惨な様子」で地面に横たわっているのを発見したという。男性は全身に動物によってかまれた傷痕があり、警察は犬の仕業によるものとみている。また、男性の腕や脚には激しく抵抗した痕跡が残っていたという。

 周辺地域には危険な野生動物などは生息しておらず、過去にトラブルを複数引き起こしたことのある近所の飼い犬5匹に対し、すぐに疑惑の目が向けられたという。5匹は全て、ブルテリアおよび危険な犬種とされるピットブルとの交配種だという。

 当局者の話によると、「犬たちに血痕は付いていなかった」ものの、「うち1匹は、まるでさっき洗ってもらったかのようにびしょぬれだった。飼い主はプールに落ちたと主張している」という。

 当局は男性を死亡させたかどうか確認するため、犬たちのDNAを採取した。もし確認されれば、飼い主は過失致死罪で訴追される可能性もあるという。(c)AFP