【2月20日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2017)は19日、シングルス決勝が行われ、大会第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)が4-6、6-4、6-1で第3シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を下し、大会初制覇を果たした。

 2011年大会の決勝でロビン・ソデルリング(Robin Soderling、スウェーデン)氏に敗れていたツォンガは、前週のソフィア・オープン(Garanti Koza Sofia Open 2017)に続いて決勝に進出したゴフィンを約2時間で退けた。

 ゴフィンはツォンガとの直接対決で4敗目を喫したものの、せめてもの慰めとして、今大会での快進撃によりベルギー勢として初めて世界ランキングでトップ10の壁を破ることが決まった。

 一方、個人的な事情によりコーチのティエリ・アシオンヌ(Thierry Ascione)氏が不在のまま決勝に臨んだツォンガは、今大会では多くのプレーを変更したとして、「サーブの仕方を変えたり、バックハンドやリターンの改善に取り組んだ。それと、ガットも変えたんだ。いろいろ試しながら、自分のプレーを改善した」と明かした。

 元世界ランク5位のツォンガは、2011年のエルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open)でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)を下して以来初めてATPワールドツアー・500シリーズ(ATP World Tour 500 series)のタイトルを獲得し、20日に発表される最新の世界ランキングでは11位に返り咲くことになる。

 これでツアー通算13勝目を記録したツォンガは、「とにかくうれしい。このタイトルは絶好のタイミングだ。復帰に向けて懸命に努力したことが、すべて報われたよ。この勝利で、今季のこれからに期待が持てる。感情をこらえていたけれど、本当にうれしかった。良き友人でもあるダビドには申し訳ない気分になったよ。二人とも優勝できたらよかったのに」と語った。(c)AFP