【2月14日 AFP】インド最高裁は13日、名門医科大学に入学するために賄賂を支払ったり試験で不正を行ったりした600人以上の学生に対し、医師になることはできないとする判断を下した。

 この事件では、同国中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州で、2008~2013年に学生約630人が試験の解答のコピーを入手したり、試験で「替え玉」を使ったり、賄賂を支払ったりして一流の医科大学に入学していたことが明らかになった。

 捜査当局は学生らに医学界から身を引くよう勧告したが、学生らは裁判所に判断を求めた。

 最高裁では当初、判断が分かれ、判事の一人は罰として学生らに兵役を科すべきだと主張。しかし新たに審理を担当した判事らは学生らの訴えを認めず、彼らは違法に医科大学に入学したのであり、医学の学位を保有したり医療活動を行ったりする資格はないとの判断を下した。

 インドでは、試験問題を事前に手に入れたり不正に入学したりするために賄賂を支払うことは珍しくないが、今回の不正事件はあまりに厚かましいとして、激しい怒りを招いていた。(c)AFP