【2月9日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、論争の的となっている入国禁止令の是非を検討中の連邦判事らを「非常に政治的」と批判し、自身の法解釈が正しいことは「できの悪い高校生」でさえ分かるだろうと主張した。

 トランプ大統領は全米から集まった保安官の会合で「今日、われわれの安全は危険にさらされていると思う」などと語り、実施から1週間後に連邦地裁によって差し止められた大統領令を弁護した。

 この大統領令では、イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンのイスラム圏7か国の出身者を対象とした90日間の入国停止と、シリア難民の受け入れの無期限停止、その他の難民の受け入れの少なくとも120日間にわたる停止が指示された。

 トランプ大統領は「私は裁判所が偏っているとは決して言いたくないので、偏っているとは言わない。それに、まだ決定は下されていない」とした上で、「だが裁判所は非常に政治的であるように思える。裁判所が意見書を読んで正しいことができるなら、わが国の司法制度にとってとても素晴らしいだろう」と語った。

 入国禁止令の差し止め解除の是非については、米連邦第9巡回区控訴裁判所が今週中に判断する見通しだ。(c)AFP