【2月2日 AFP】米フロリダ(Florida)州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)の連邦地裁は1日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が所有するゴルフクラブに対し、クラブ退会に伴って保証金(預託金)の返還を求めていた元会員65人に総額570万ドル(約6億4000万円)を支払うようを命じる判決を下した。

 訴えられていたのは、フロリダ州にある「トランプ・ナショナル・ゴルフクラブ・ジュピター(Trump National Golf Club Jupiter)」。

 元会員の原告団によると、65人は2012年にトランプ氏が同ゴルフクラブをホテル大手「リッツ・カールトン(Ritz-Carlton)」から買収した後、退会を申し出た。だが、買収以前の契約時の規則では新しい会員が見つかるまでクラブでのプレーが認められていたため、その後も年1万8000ドル(約200万円)の会費を支払っていたという。

 しかし、トランプ氏に経営権が移った後に規則が変更され、退会を申し出た会員らは保証金の返還を拒否され、クラブへの出入りも禁止されたという。

 ケネス・マーラ(Kenneth Marra)判事はクラブ側に契約違反があったと認め、480万ドル(約5億4000万円)の払戻額に金利上昇分およそ90万ドル(約1億円)を上乗せした総額570万ドルを元会員らに支払うようクラブに命じた。(c)AFP