【2月1日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」のダナ・ホワイト(Dana White)代表は31日、北京五輪の柔道女子70キロ級銅メダリストで総合格闘技(MMA)界のスター選手であるロンダ・ラウジー(Ronda Rousey、米国)のオクタゴン(八角形)復帰の可能性は低いとの見方を示した。

 昨年12月末に行われたアマンダ・ヌネス(Amanda Nunes、ブラジル)とのUFC207の試合でわずか48秒で敗れたラウジーは、これまで今後のプランについて発表していない。

 ホワイト代表は、ポッドキャスト番組の中で「今ここで言わなければならないのだとすれば、―彼女次第だから口にしたくないが―、彼女が再び戦うとは言えない。おそらく終わったと思う」と語った。

 ホワイト代表によれば、最近交わした会話の中で元女子バンタム級王者のラウジーは上機嫌だったというが、同時に競技への復帰は望んでいないと感じ取ったという。

 2012年にUFCで女性初の王者に輝き、6度の防衛に成功するなど、同競技の人気を世界的に拡大した29歳のラウジーだったが、2015年に行われたUFC193の一戦でホーリー・ホルム(Holly Holm、米国)にハイキックを浴びてKO負けを喫すると、ヌネスとの注目の一戦では初の連敗を喫した。

 ホワイト代表は、ラウジーについて「彼女は世界を変えた。女子格闘技を世界から注目される存在にした」と話した。(c)AFP