【1月31日 AFP】手や足に木の皮のような巨大なイボが生じるために「ツリーマン(樹木男)症候群」とも呼ばれる非常にまれな皮膚病を、バングラデシュの少女が女性として初めて発症した可能性があることがわかった。少女の症状の調査を担当している医師らが31日、明らかにした。

 サハナ・カトゥン(Sahana Khatun)さん(10)の顎、耳、鼻には、節くれ立ったイボができており、ダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)の医師らは、カトゥンさんの症状が「疣贅(ゆうぜい)状表皮発育異常症」と診断できるのかどうか、現在調査を進めている。

 同病院の形成外科部門に所属するサマンタ・ラール・セン(Samanta Lal Sen)氏によると、この病気は世界でも数人しか診断例がなく、またこれまで女性での発症例は確認されていないため、カトゥンさんは「女性として初めての症例だと思われる」という。

 同国北部の村で暮らす父親のムハンマド・シャージャハン(Mohammad Shahjahan)さんによると、イボが現れ始めたのはおよそ4か月前で、当初はそれほど心配もしていなかったという。しかし、その後イボが急速に大きくなったため、娘を首都ダッカ(Dhaka)へ連れてきたとしている。

 シャージャハンさんはAFPの取材に対し、「私たちは貧しく、娘は6歳の時に母親を失った」と明かし、また「医師が娘の美しい顔からイボを取り除いてくれるよう、心から願っている」と語った。

 カトゥンさんを担当する医師の一人は、彼女の症状は比較的軽度とみられるため、一層の進行がみられた他の症例よりも回復は早いのではないかと述べている。(c)AFP