【1月26日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、米ABCニュース(ABC News)のインタビューで、水責めをはじめ一般的に拷問とみなされ米国内法で禁止されている尋問手法について「間違いなく効果があると思う」と述べた。ただ、こうした手法を復活させるかどうかは中央情報局(CIA)長官や米国防長官の意見に従うとした。

 米ホワイトハウス(White House)で行われたインタビューで、水責めに関する質問を受けたトランプ氏は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が米国人の首を切断して殺害するなど数々の残虐行為を行っている現状においては「火に対しては火をもって戦う」必要があると答えた。

「連中がわが国の国民やその他の人々の首をはねているとき、中世以降聞いたこともないようなまねをISIS(ISの別称)がしているときに、水責めについて強い思いがあるかと聞くのか? 私の考えでは、火に対しては火をもって戦う必要がある」

 その上でトランプ氏は、ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官やマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)CIA長官の助言に従うとして「彼らがやりたくないと思うなら、それでいい。やりたいと言えば、私は実現に向けて努めよう」と語った。

 一方で「ただ、それ(水責めなど)が有効だと思うかと言われれば、間違いなく効果があると思っている」とも述べた。

 トランプ氏は大統領選の期間中にも、水責めを復活させると発言していた。

 ABCニュースのインタビューに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、CIAが2001年9月11日の米同時多発攻撃後に拘束したテロ容疑者に対し、水責めなどの「強化尋問手法」を用いたとされる海外の秘密収容施設、通称「ブラックサイト」の復活をトランプ政権が検討していると報道。こうした施設の再認可を命じる3ページの草稿を紹介した。トランプ政権の報道官は、問題の草稿はホワイトハウスが情報源ではないと主張している。(c)AFP