【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の男子シングルス準決勝で、偉大なロジャー・フェデラー(Roger Federer)とのスイス勢対決が実現することになり、大会第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)は、フェデラーの日陰の存在という立場を脱し、自分自身をアピールする時が来たと感じている。

 24日に行われた準々決勝でワウリンカは、全豪ファイナリストの実績を持つジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を持ち前の強打で攻略し、7-6、6-4、6-3のストレートで自身8回目の四大大会(グランドスラム)4強入りを決めた。

 ワウリンカの4回目となるグランドスラム制覇への道のりに立ちふさがるのが、同じスイス出身のフェデラーとなる。第17シードのフェデラーは、第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を破ったミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)との準々決勝を6-1、7-5、6-2で制し、18か月ぶりの四大大会(グランドスラム)決勝進出に一歩前進した。

 しかし、26日に行われる準決勝は、通算17回のグランドスラム優勝という輝かしい実績を持つフェデラーの前でどうしても脇役扱いされることの多かったワウリンカが、主役の座を奪うまたとない機会ともいえる。ワウリンカは「たしかに、今は自分のテニスにかなり自信を持っている。コートに入れば、相手が誰であろうと、勝つためにやるべきことはわかっている」と語った。

「もちろん、ロジャーとの対戦はいつだって特別だ。素晴らしい選手だからね。史上最高の選手だし、どんな場面でも対応できる力がある。でも、僕だってグランドスラムでロジャーを破ったことがあるし、やってみなければわからない。何より大切なのは、自分の最高のプレーを出すことだ」 (c)AFP/Robert SMITH