【1月24日 AFP】見るからに緊張した面持ちで、米ホワイトハウス(White House)のウエストウイング(西棟)にある記者会見場に現れたショーン・スパイサー(Sean Spicer)氏。しかし23日、新大統領報道官として初めての定例会見は、いかに自分が不人気かというジョークから始まった。

 スパイサー報道官は90分間にわたってさまざまな質問に答えたが、それは怒りや恨み言から和解や団結まで、トランプ氏のツイートと同様、新政権の姿勢はすぐ変わるという印象が強まるばかりの会見だった。

 スパイサー氏はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領の元でホワイトハウス報道官を務めたアリ・フライシャー(Ari Fleischer)氏の助言に耳を傾けたに違いない。同氏は米CBSテレビでスパイサー氏に対し、メディアとの「対立関係を冷ますべきだ」とアドバイスしていた。

 スパイサー氏は報道陣に対し「われわれの関係は健全だということを明確にしておきたい」と述べた。1人の記者は「その壇上から常に真実を語るつもりはあるか?」と聞いた。スパイサー報道官は「もちろん、われわれは米国民に対して正直であらねばと思う。事実が何かをめぐっては、われわれは時に意見が合わないかもしれない──だが、われわれは決して皆さんにうそをつかないつもりだ」と答えた。