【1月23日 AFP】米大リーグ(MLB)のカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)は22日、ヨルダーノ・ベントゥラ(Yordano Ventura)投手(25)が、母国ドミニカ共和国での交通事故により死去したことを声明で発表した。

 球団によると、ワールドシリーズを制した2015年シーズンに先発ローテーション入りしていたベントゥラは、22日未明に亡くなった。事故の詳細については明らかになっていない。

 ロイヤルズのデイトン・ムーア(Dayton Moore)ゼネラルマネジャー(GM)は、「ヨルダーノのご家族の心中を察します。われわれはこの若い命が去ってしまい、嘆き悲しんでいます。非常に若く、才能にあふれていました。触れ合う人を誰でも笑顔にしてしまう若さを持っていました。球団としては今回のことを乗り切らなければなりませんが、今はヨルダーノの人生をたたえ、追悼するときです」と声明の中で語っている。

 2013年に大リーグデビューを飾ったベントゥラは、翌シーズンに14勝10敗と躍進。同シーズンには時速96.2マイル(約154キロ)のスピードボールを投じるなど、パワーピッチャーとしての評判をつくり上げた。通算成績は38勝31敗となっている。

 同日には元大リーガーのアンディ・マルテ(Andy Marte)氏(33)も、ドミニカ共和国で発生した別の交通事故に遭い、死去している。2005年にアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)でデビューを飾ったマルテ氏は、同年クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)にトレード移籍。2015年と16年には韓国プロ野球のKTウィズ(KT Wiz)でプレーした。

 4か月前の昨年10月には、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のホセ・フェルナンデス(Jose Fernandez)投手がボート事故により24歳の若さで亡くなっており、米野球界に衝撃が走っていた。(c)AFP