【1月23日 AFP】英スコットランド(Scotland)を舞台に薬物に溺れる若者たちを描いた衝撃的で非現実的な映画『トレインスポッティング(Trainspotting)』。その20年後を描いた続編『T2 トレインスポッティング(T2: Trainspotting)』が22日、エディンバラ(Edinburgh)でプレミア上映された。

 続編では、1作目に出演したユアン・マクレガー(Ewan McGregor)やロバート・カーライル(Robert Carlyle)、ジョニー・リー・ミラー(Jonny Lee Miller)、ユエン・ブレムナー(Ewen Bremner)らが再集結。メガホンを握ったのは、米アカデミー賞監督賞を受賞したダニー・ボイル(Danny Boyle)監督だ。

 ストーリーは、映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズにも出演したマクレガー演じるレントン(Renton)が、かつてと同じ怠惰な生活を送る友人のベグビー(Begbie)やシック・ボーイ(Sick Boy)、スパッド(Spud)らが待つエジディンバラへ戻ったことから展開する。

 1作目は主にグラスゴー(Glasgow)が舞台だったのに対し、続編はエディンバラを中心に描かれている。

 20年後の登場人物たちは、シック・ボーイ(ミラー)が都市再開発の波を利用した売春あっせん業者、サイコなベグビー(カーライル)が脱獄した強盗犯、スパッド(ブレムナー)が相変わらずの薬物中毒者となっている。

 AFPの取材に応じたブレムナーは、過激なシーンはあるが、「たくさんのユーモア」が詰まっていると語り、「乗り越えなければならない現実の葛藤がベースになっている。ヘロインにせよ、虚しさを埋めて痛みを癒してくれるどんな物にせよ、なぜ人は人生を何かで埋めようとするのか」と続けた。(c)AFP/Mark MCLAUGHLIN