【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は22日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が5-7、7-5、2-6、4-6でミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)に敗れる波乱が起きた。

 世界ランク50位のズベレフは、世界1位のマレーを相手に信じられないようなプレーを披露して、8強入りを果たした。

 準々決勝でズベレフは、錦織圭(Kei Nishikori)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の勝者と対戦する。

 すでにノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が敗れている今大会では、トップシードの2選手が準々決勝を前に姿を消すことになった。

 四大大会(グランドスラム)での同様の事態が起きたのは、フェデラーが3回戦、アンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)氏が2回戦で敗れた2004年の全仏オープン(French Open)以来となっている。また、全豪でのトップシード早期敗退は、レイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)氏とグスタボ・クエルテン(Gustavo Kuertem、ブラジル)氏がともに1回戦で姿を消した2002年大会以来となった。

 左利きのズベレフの弟で、世界24位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、21日に行われた3回戦で第9シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)でフルセットの末に敗れていた。

 グランドスラムで自身初の4回戦進出を果たしていたズベレフは、「試合を通して自分のサーブとボレーを打っていた。どうやってとったのか分からないポイントもある。この上なく最高だ。多くの人に支えられてきた。信じられない」と語った。

「いつでも、弟が刺激を与えてくれるんだ。コート上では勝とうと挑戦してくる。世界ランクはあいつの方が上なんだけれどね。僕らが帰宅するときなんて、先に玄関へ入るんだよ」 (c)AFP