【1月21日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、米軍を「再建」して、ミサイル迎撃能力を増強し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」打倒を優先するとの意向を、ホワイトハウス(White House)のウェブサイトに掲載された最初の政策綱領で表明した。

 トランプ氏が第45代米大統領に就任した直後に発表された声明は、議会とバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領の政権が合意した国防総省の支出上限を撤廃し、自身の米軍への展望を示した新たな予算案を近日中に発表するとし、「わが国の今後の防衛の必要性を考慮するための手段を米軍指導者に提供する」「いかなる国もわが国の軍事力を上回ることがあってはならない」と述べている。

 また、イラン、北朝鮮などからの攻撃を防ぐために「最新鋭のミサイル防衛システム」を開発するという。

 他にも、重要な目標として、サイバー戦能力の向上も挙げている。米情報機関が、ロシアが米民主党のコンピューターをハッキングするなどして昨年の米大統領選を妨害したと報告して以来、この問題は重要性を増している。

 さらに声明は、トランプ大統領は「米軍の軍事的優位が疑問の余地のないものでなければならないことを理解している」「米国がより強くより尊敬される国になれば、世界はより平和で豊かになる」と述べている。(c)AFP