【1月21日 AFP】ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、同国のウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)新大統領の就任式のテレビ中継を見ないだろうとの見解を示し、トランプ氏が米政府内のロシア側の人間であるとの風説を一笑に付した。

 ペスコフ報道官は報道陣に対し、「プーチン大統領がトランプ氏の就任宣誓式を見るとは思わない。だが、おそらくトップニュースになるだろうから、当然ニュースなどで把握することになるだろう」と述べた。

 ロシア政府は、トランプ氏に有利に働くように米大統領選で揺さぶりをかけるために同政府が情報機関にサイバー攻撃を命じたなどとする疑惑を否定してきた。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官もラジオ局「モスクワのこだま(Echo of Moscow)」に対し、ロシア政府はトランプ氏を「親ロシア」とみなしてきたとの意見を否定。その一方で、トランプ氏の対立候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前米国務長官が「ロシア嫌いの姿勢」を明確にしていた背景もあり、トランプ氏が親ロシアに見えていたかもしれないが、そうではないと述べた。(c)AFP