【1月20日 AFP】(更新、写真追加)ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領(70)が、就任宣誓を翌日に控えた19日、首都ワシントン(Washington D.C.)に到着した。向こう4年間の任期で米政治の変革を目指す意気込みだ。

 驚きに満ち、非現実的とも思われたホワイトハウス(White House)入りを目指したトランプ氏の道のりは、ついに終わりを迎える。同氏がバラク・オバマ(Barack Obama)氏から大統領の座を譲り受ける20日、米国は新時代の幕を開くこととなる。

 ニューヨーク(New York)・マンハッタン(Manhattan)の私邸、トランプタワー(Trump Tower)をたつ前、トランプ氏はツイッター(Twitter)に、「旅の始まりだ。米国民にとって素晴らしい旅になるように、私は必死で働き、闘っていく」と投稿した。

 トランプ氏はメラニア(Melania Trump)夫人と共に、政府専用機でワシントン近郊の軍事基地に降り立った。その後、就任式前日の恒例の関連行事に出席した。

 リンカーン記念館(Lincoln Memorial)前で行った演説では、大勢から歓声が上がるなか「私たちの国を一つにする」と宣言。「何十年にもわたってなされてこなかったこと、それをやっていく。変化を生み出していく」と誓った。

 トランプ氏の大統領就任宣誓は、合衆国憲法の規定にのっとり、20日正午(日本時間21日午前2時)に連邦議会議事堂前で行われる。その模様は世界中で生中継される予定。

 当日現地は雨の予報だが、首都には式典に合わせトランプ氏の数万人規模の支持者や反トランプ派が集結している。

 式典には、選挙で民主党候補としてトランプ氏と戦ったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官や、前任の歴代大統領3人を含め、数多くの要人が出席する予定。一方で、下院の民主党議員らのうち約3分の1は式典のボイコットを表明している。(c)AFP/Michael Mathes