【1月17日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は17日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第24シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)はロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)を6-2、3-6、5-7、6-3、6-2のフルセットで下し、2回戦へ駒を進めた。

 セットカウント1-2で迎えた第4セットでは先にブレークを許すなど、苦しい展開から逆転勝利を収めた19歳のズベレフは試合後、「ロビンはとてもいいプレーをしてきた。逆転できたのは非常に幸運だった」と語った。世界ランキング24位の新鋭は次戦、ミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin、カザフスタン)とフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)の勝者と顔を合わせる。

 ティーンエージャーとして、2008年のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)以来となるトップ20入りを果たしたズベレフは現在、10代の選手の中で最高位を誇るだけでなく、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)にも2連勝を飾っている。

 ハイセンス・アリーナ(Hisense Arena)で行われたこの試合、ズベレフは2度のブレークに成功して第1セットを32分で奪ったが、第2セットと第3セットでは過去5年の全豪で2回戦進出経験がないハーセの抵抗に遭った。

 後がなくなったズベレフは第4セット、自身のサービスで迎えた第1ゲームをブレークされると、募ったフラストレーションが頂点に達し、2度にわたってラケットをコートにたたきつけた。

 主審からコードバイオレーションを受けたズベレフは「時として(いら立ちを)放出するのは良いことなんだ。その(ラケットをたたきつけた)後の第4セットでは、ベストのプレーができるようになった」と振り返った。

 流れをつかんだズベレフは同セットを取り返すと、最終セットでも第1ゲームと第6ゲームでブレークを奪い、2時間55分に及んだ激戦を制した。(c)AFP