【1月14日 AFP】(更新)タカタ(Takata)製エアバッグの欠陥問題をめぐり、同社の元幹部3人が米当局に起訴されたことが13日、明らかになった。自動車の安全性をめぐる米史上最大のリコール(回収・無償修理)につながった同問題で、関係者が刑事責任を問われるのは初めて。

 田中新一(Shinichi Tanaka)、中嶋秀夫(Hideo Nakajima)、力石恒雄(Tsuneo Chikaraishi)の3氏は昨年12月7日に起訴されたが、起訴の事実はこれまで公表されていなかった。

 ミシガン(Michigan)州の連邦裁判所に提出された書類によると、3人はエアバッグの欠陥を隠ぺいしたとして詐欺罪に問われている。いずれも日本と米国での勤務歴があり、2015年に同社を退職していた。

 同問題では、タカタ製エアバッグに搭載されていたインフレーター(ガス発生装置)の爆発により米国で11人、世界全体で15人が死亡した疑いが持たれている。これまでに世界で約1億個のエアバッグがリコールされた。

 また13日には、同社が詐欺行為の事実を認め10億ドル(約1150億円)の罰金を支払う和解案に同意したことが米当局により発表されている。(c)AFP