【1月12日 AFP】メキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は11日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領が求めている北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉に応じる用意があると述べた。ただし「確実に投資につながる合意」を目指すとも強調した。

 首都メキシコ市(Mexico City)の国立宮殿(National Palace)で開いた自国大使との年次会合の席で述べた。

 トランプ氏が雇用を米国からメキシコに移した企業に対して35%の関税をかけると主張していることについては、「恐怖や脅迫に訴えて」外国の投資家に影響力を行使しようとする試みは一切受け入れられないと反発した。

 また、トランプ氏が求めている国境の壁の建設費用について、メキシコ側が負担しない考えも改めて表明した。

 その一方で、次期米政権と「開かれた完全な」交渉に取り組み、トランプ氏との良好な関係の構築を目指していく意向も示した。

 トランプ氏は同日これに先立ち、当選後初めて開いた記者会見で、新政権は国境の壁の建設に直ちに着手すると表明。費用は当初は米国側が立て替えるが、後でメキシコ側に払ってもらうと語った。(c)AFP