【1月10日 AFP】中東のホルムズ海峡(Strait of Hormuz)で8日、米駆逐艦が高速で異常接近してきたイラン革命防衛隊の艦艇4隻に警告射撃を3度行った。米国防総省関係者が9日、明らかにした。

 米海軍の駆逐艦「マハン(USS Mahan)」がイランの艦艇に警告射撃を行い、それ以上の事態には発展しなかったが、米当局者は今回の一件について「プロ意識に欠ける危険な行為」と非難している。

 米当局者は、イラン側の小型高速戦闘艇の乗組員は武装しており、米軍の駆逐艦に向かって急接近してきたと述べている。マハンは無線で警告発信を行った他、発煙筒やサイレン、汽笛を使用した警告も行ったという。

 米国防総省によれば、2015年から16年前半にかけて同様の事例を23件確認したが、その後は大幅に減り、最後に米軍がイラン艦艇に警告射撃を行ったのは昨年8月だった。(c)AFP