【1月10日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は9日、長女イヴァンカ(Ivanka Trump)さんの夫で不動産・出版事業を手掛けるジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏(35)を自身の上級顧問に起用すると発表した。

 トランプ氏は声明で、「ジャレッドは選挙戦と政権移行チームにおいて計り知れないほど貴重な人材であり、私の政権の幹部として迎えることを誇りに思う」と述べた。10日に36歳になるクシュナー氏は、トランプ政権の最も若い幹部になる。

 昨年の選挙戦で、ほぼ裏方に徹しつつも大きな影響力を及ぼしたクシュナー氏は、トランプ陣営を勝利に導いた人物とされる。ただクシュナー氏の新職就任には、法律上の問題が障害となる可能性がある。

 米国では、ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元大統領が在任中に弟を司法長官に任命したことに批判が集まり、反縁故法が成立。同法の下では、大統領が親族を要職に起用することは禁止されている。

 しかしトランプ氏の顧問らは先に、閣僚ではなく大統領府職員という形であれば、そこまで厳密な縛りはなくなるという見方を示していた。(c)AFP/Jennie MATTHEW