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超高速交通システム「ハイパーループ」、試験走行の候補地公表

2017年1月7日 19:30 発信地:ラスベガス/米国

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超高速交通システム「ハイパーループ」、試験走行の候補地公表
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米ネバダ州ラスベガス郊外の砂漠で行われた「ハイパーループ」の公開試験で使用されたテスト用の走行装置(2016年5月11日撮影)。(c)AFP/John GURZINSKI

【1月7日 AFP】世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に出展している米新興企業ハイパーループ・ワン(Hyperloop One)は6日、超高速交通システム「ハイパーループ」の試験走行を行うために挙がっている世界の候補地一覧を公表した。

 現在残っている35の候補地の中には、米国の11か所の他、オーストラリアのシドニー(Sydney)─メルボルン(Melbourne)間、中国の上海(Shanghai)─杭州(Hangzhou)間、インドのムンバイ(Mumbai)─デリー(Delhi)間、英国のロンドン(London)─エディンバラ(Edinburgh)間などが挙がっている。

 また、CESに出席していた同社の共同創業者でエンジニアリング担当社長、ジョシュ・ジーゲル(Josh Giegel)氏はAFPに対し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米政権の方針について触れ「米国内のインフラを復活させようという話は多く出ている。そういう計画ならば、わが社が次期政権と一緒に仕事を始める可能性は十分にある」と述べた。

 一方、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)は昨年、ハイパーループ建設の実行の可能性を調査することで同社と合意済みだ。ハイパーループならば、ドバイと首都アブダビ(Abu Dhabi)間の移動時間を十数分程度に短縮できる可能性がある。

 同社幹部らによれば現在、ハイパーループの試験システムは米ラスベガス(Las Vegas)郊外の砂漠に建設されている。

 同社がCESに出展した理由の中には、自動運転車業界との提携が視野に含まれているという。ニック・アール(Nick Earle)上級副社長によれば、自律走行車とハイパーループのシステムを相互運用し、車両を人なども乗せるカプセルに入れ、ハイパーループ内部で走らせれば、瞬時に遠方へ移動できる可能性をアピールしたいという。

 アール氏は「自動運転のウーバー(Uber)をハイパーループによって反対側へ送ることもできるだろう。交通輸送におけるブロードバンドのようなものだ」と述べた。

 ハイパーループ・ワンは、米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズ(Tesla Motors)と米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の最高経営責任者(CEO)である大富豪、イーロン・マスク(Elon Musk)氏の構想をもとに立ち上げられた企業。

 ハイパーループは、減圧された円筒内部でカプセルをレールに沿って時速1200キロで走らせるシステムだ。同社では、旅客機よりも安全で、高速鉄道よりも建設・メンテナンス費用が安く、1人当たりのエネルギー使用量は自転車に近いとうたっている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN

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