【1月2日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)の沖合で、大勢の行楽客を乗せた客船で火災が発生した事故で、警察当局は2日、真っ先に逃げ出したと地元メディアが報じている船長を拘束したと発表した。

 新年を祝う約250人の行楽客を乗せた客船は1日、ジャカルタから北西のティドゥン(Tidung)島に向かって出港した直後に火に包まれた。機関室から出火したとみられ、当局は電気系統の不具合が原因としている。

 客船全体に火が回る中、パニックに陥った乗客は救命胴衣を奪い合い、次々に海に飛び込んだ。インドネシアの災害当局によると、大半の乗客は救助されたものの、23人が死亡、50人が負傷した。

 警察によると、1日に拘束された船長は過失の疑いで取り調べを受けている。

 複数の地元メディアは、船長が乗客を置き去りにして出火した船から真っ先に脱出し、その後ほかの乗客らとともに海上で漂流しているところを発見されたと報じている。(c)AFP