【1月1日 AFP】昨年末にイタリアで子ども向けコンサートに出演したオーケストラの指揮者が、サンタクロースの存在を否定する発言をして解雇されたことが、12月31日の報道などで明らかになった。

 コンサートは29日夜にローマ(Roma)で開かれ、オーケストラが米ディズニー(Disney)のアニメ映画『アナと雪の女王(Frozen)』の音楽を演奏した。演奏が終わると指揮者のジャコモ・ロプリエーノ(Giacomo Loprieno)氏は立ち上がり、客席の子どもたちに「サンタクロースは存在しない」と発言した。

 この発言に対し、がくぜんとした付き添いの親たちは、ソーシャルメディアで怒りをあらわにした。コンサートを主催したディメンシオーネ・イベンティ・トリノ(Dimensione Eventi Torino)のフェイスブック(Facebook)には、「あの夜の出来事はひどかった。この『紳士(ロプリエーノ氏)』がクビになることを希望する。彼に拍手喝采した自分が腹立たしい」などの書き込みがあった。

 ロプリエーノ氏はその後解任され、別の指揮者が就任した。新たな指揮者のフェイスブックには、サンタと楽しそうに並んでいる画像が掲載された。(c)AFP