【12月30日 AFP】膝の故障で6か月にわたって実戦から遠ざかっていたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、来月1日に開幕する男女混合国別対抗戦の第29回ホップマンカップ(Hopman Cup XXIX)で待望の復帰を果たす。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは2月、左膝にキャリア初の手術を受けたものの、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)準決勝のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)戦では、フルセットにもつれた激戦の末に状態が悪化した。その後は、リオデジャネイロ五輪や全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)の出場も逃すなど、7月以降は実戦から遠ざかっている。

 フェデラーがツアーから離れている間、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が世界1位の座を巡って激しい攻防を見せた一方、同胞のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)は全米のタイトルを獲得した。

 2001年以降では最低ランクとなる16位から復帰を遂げるフェデラーは、来月16日に開幕する全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の前哨戦として、オーストラリア・パース(Perth)で行われるホップマンカップにベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)と出場する。

 5000人の観客を前に、同地で練習に臨んだ35歳のレジェンドは、「今の調子に関しては、とても前向きにとらえている。まだ試合をしていないし、全豪では最初から5セットマッチだから期待値は低い」と語った。

「ホップマンカップに出場できてうれしい。3試合こなせるのは、全豪へ向けても楽になる」

 同大会では、10月の上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)での問題行動により、当初8週間の出場停止処分を科されたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)もコートに帰ってくる。

 一方、自宅に刃物を持って押し入ってきた強盗に襲われ、手術を必要とする重傷を利き手に負ったペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は、欠場が決まっている。(c)AFP