【12月26日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)では、反体制派グループが水源を汚染させたとして当局が水の供給を停止しており、3日連続で水不足の状態が続いている。

 当局は、ダマスカス西部を拠点とする複数の反体制派グループが近郊の水源や水道管を故意に汚染させたとして23日以降、同市への水の供給を停止しており、25日時点でも再開していない。

 ダマスカス市上下水道公社(DAWSSA)は声明で「ダマスカス市と周辺地域に水を供給しているすべての水源がテロ攻撃」を受けたため、供給を停止したと説明している。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)は、複数の反体制派グループがダマスカス市の北西約15キロにあるワディバラダ(Wadi Barada)とアイン・フィジェ(Ain al-Fijeh)の水源を攻撃したと報じている。

 ダマスカス市内には推定150万人が住んでおり、さらに350万人が同市郊外に住んでいる。現在は地区ごとに備蓄分を計画的に配給しているが、配給時間が短く、タンクに注水してもすぐに空になってしまう状態。ある主婦は「電気はなくても生きていけるけれど、水がなくては生きていけない」と訴えた。(c)AFP