【12月21日 AFP】ネパールの警察当局は19日、ヒンズー教の古い慣習に従って、生理中に小屋に閉じ込められた15歳の少女が死亡したと発表した。

 一部のヒンズー教徒は生理中の女性を不浄な存在とみなしており、今もネパールのいくつかの地域では、10年以上前から法律で禁止されているにもかかわらず、そうした女性を小屋や牛舎に閉じ込める慣習「チャウパディ(chhaupadi)」が行われている。

 現地当局の捜査官はAFPの取材に対し、少女は「体を温めようとして付けた火の煙で窒息死した」と話した。

 チャウパディの慣習では、生理中や出産後の女性は日常の家庭生活から隔離され、家族の男性との接触が遮断される。

 ネパール政府は2005年にチャウパディを禁止したが、ネパールの国家人権委員会(National Human Rights Commission)のモハナ・アンサリ(Mohna Ansari)氏は、地域の指導者たちが禁止令の実施を強化しなければならないと述べた。(c)AFP