【12月17日 AFP】米中央情報局(CIA)と米連邦捜査局(FBI)は、米大統領選で共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を勝利させるためにロシアが介入したとの結論付けで一致した。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が16日、報じた。

 米民主・共和両党は、ロシアの介入をめぐるCIAとFBIの見解は異なるとして政治論争を繰り広げているが、ワシントン・ポストは、ロシア政府が民主党候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官に打撃を与えるために介入したとするCIAと同じ結論に、FBIも到達したと伝えた。

 これまでに米国家情報長官のジェームズ・クラッパー(James Clapper)氏も同じ見解を示している。

 ワシントン・ポストは、CIAのジョン・ブレナン(John Brennan)長官がCIA職員に送ったメッセージで明らかになったとする内容を、それを読んだ当局関係者の話を引用する形で報道。これによると、ブレナン長官は「今週初め、私はFBI(長官)のジェームズ・コミー(James Comey)と国家情報長官のジェームズ・クラッパーと別々に面会したが、わが国の大統領選に対するロシアの介入の範囲、性質、目的について、われわれの間で見解の強い一致をみた」と述べている。(c)AFP