【12月15日 AFP】シリア政府軍関係筋は15日、反体制派が北部アレッポ(Aleppo)で支配している最後の地域から撤退するための新たな合意に達したことを明らかにした。

 関係筋は反体制派の撤退について合意に達したことを認め「現在準備が進められている」と述べた上で、取り残されている数千人の市民の避難については触れなかった。市民たちの避難は14日に開始されることになっていたが、先の合意が履行されず再燃した戦闘に阻まれた。

 新たな合意について反体制派は、多くの負傷者を含む市民の第一陣が15日の早い段階に避難を開始する予定だと話していた。

 反体制派側の交渉にあたっているファルーク・アブバクル(Al-Farook Abu Bakr)氏はAFPに対し、15日に避難する第一陣は負傷者とその介護者たちになると述べた。

 またロシア国防省も同日、アレッポ東部からの反体制派の撤退のために準備が進められていることを明らかにした。同省の声明によると、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の命令により、同国の停戦監視団はシリア当局と協力して、反体制派の戦闘員とその家族たちの撤退の準備を進めている。(c)AFP