【12月11日 AFP】仏南西部ドルドーニュ(Dordogne)県モンティニャック(Montignac)で10日、ラスコー洞窟(Lascaux Cave)の先史時代の壁画を忠実に再現した施設「ラスコー4(Lascaux 4)」がオープンした。

 10日に行われた記念式典に出席したフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は「複製の域を超えている。これは芸術作品だ!」と述べた。

 ラスコー洞窟の壁画は1万8000年前に描かれたと考えられており、ラスコー洞窟を含む地域は1979年に国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産に登録された。

 ラスコー洞窟は今から70年以上前の1940年9月12日に4人の少年によって発見された。「ラスコー4」は、この少年たちの興奮を追体験することを目指している。4人の少年のうち、ただ一人存命のシモン・コアンカス(Simon Coencas)さん(89)も10日の開幕式に特別ゲストとして招待された。

「ラスコー4」は、6600万ユーロ(約80億3000万円)の予算を投じ、30人の作業チームが4年かけてラスコー洞窟がある山の麓に造られた。一般公開は15日から。(c)AFP/Laurent BANGUET