【12月11日 AFP】太平洋のミッドウェー環礁国立自然保護区(Midway Atoll National Wildlife Refuge)で、世界最年長の海鳥とみられるコアホウドリが産卵し、卵を温めている。同保護区の当局者が10日、明らかにした。

「ウィズダム(Wisdom)」の名前で知られるこのコアホウドリは少なくとも66歳で、野鳥の繁殖の世界最年長記録を順調に達成しつつある。

 ウィズダムは2006年から少なくとも9羽のひな鳥を育て、生涯を通じた移動距離は300万マイル(約480万キロ)に上っている。先月23日には、ウィズダムとカップルになった「アケーアカマイ(Akeakamai)」の姿が巣の近くで確認されていた。

 ミッドウェー環礁国立自然保護区は世界最大規模のアホウドリの生息地で、繁殖可能な個体数は通年で300万羽と推計されている。(c)AFP