【12月9日 AFP】シリア北部で反体制派からのアレッポ(Aleppo)奪還作戦を進める政府軍は8日、市内に取り残されている住民を避難させるため、同市での戦闘を停止した。ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が発表した。

 ラブロフ外相は、欧州安保協力機構(OSCE)の会合に出席するため訪れたドイツ・ハンブルク(Hamburg)で、シリア政府軍がアレッポ東部での戦闘を停止したと発表。大規模な住民の避難措置が取られており、5キロにわたって「避難住民8000人が列をつくるだろう」と述べた。

 アレッポ東部で取材しているAFP記者によると、空爆はやみ、迫撃砲による攻撃の規模もかなり縮小しているという。

 3週間前にアレッポ奪還に向けた大規模な攻撃を開始して以来、シリア政府軍は反体制派が掌握してきた地域の約85%を制圧。市南東部に追い詰められた反体制派は、5日間の停戦を求めていた。(c)AFP/Karam al-Masri with Sara Hussein in Beirut