【12月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は6日、大統領専用機「エアフォースワン(Air Force One)」の後継機を製造するため航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)と結んでいる契約について、費用が「ばからしい」額に膨れ上がっているとして、発注を取り消すべきだとの見解を示した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に、「ボーイングは将来の歴代大統領のために新しい747エアフォースワンを製造しているが、費用は40億ドル(約4560億円)以上と、手に負えない額に増えている。注文を取り消せ!」と投稿。

 さらに自身が事務所を置くニューヨーク(New York)のトランプ・タワー(Trump Tower)に集まった報道陣に対しても同様の見解を示し、40億ドルの費用は「ばからしい」と述べた。

 2機のボーイング747-8を2024年までに最新鋭で豪華な司令本部に改造する費用は、ボーイングとの契約が決まった昨年1月の時点では30億ドルと見込まれていた。

 現在のエアフォースワンは、2階建てのボーイング747-200。故ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元大統領が発注、1990年に就役しており、老朽化が進んでいる。

 空軍は今年に入り、後継機製造計画の一連の契約のうちの一部を公表。皮肉にも、後継機製造費用の抑制方法について検討するために、2570万ドル(約30億円)もの額が費やされていた。だが推定費用は逆に増加したもようで、トランプ氏の反発につながった。(c)AFP