【12月6日 AFP】中国・上海(Shanghai)で、米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のユーザーから本体が自然発火したとのクレームが相次いでおり、同市の消費者監視機関がアップルに対処を要請した。

 政府機関である上海消費者権益保護委員会(Shanghai Consumer Council)によれば、アイフォーンの使用または充電中に自然発火した例がここ数か月で、8件報告されている。同委員会は2日にこの報告書をウェブサイト上で公表した。

 ある女性ユーザーは今年8月、「iPhone 6s Plus」が自然発火し、画面が割れ、バッテリーと本体の裏側が黒く焦げたという。アップルはこの女性に新しい本体を提供したが、問題の原因に対処はしなかったという。上海の消費者委員会は「多くの消費者の苦情が適切に解決されていない」と非難した。委員会に寄せられた苦情は過去2か月の間に6倍に増えているという。

 また、「iPhone 6」と「iPhone 6s」の2機種では、バッテリーがまだ十分残っているのに突然シャットダウンしてしまう例も報告されている。アップルは先月「突発的なシャットダウン」があるとして、2015年9~10月に生産されたものを対象に、そうした苦情を寄せた中国の「iPhone 6s」ユーザーに対しバッテリーの交換を申し出ている。(c)AFP