【12月6日 AFP】米南部ジョージア(Georgia)州の裁判所は5日、1歳10か月の息子を高温の車内に置き去りにして死亡させたとして、父親に仮釈放なしの終身刑を言い渡した。父親は当時、勤務先で複数の女性に対してひわいなメールを送っていた。

 父親のジャスティン・ロス・ハリス(Justin Ross Harris)被告(36)に対して検察は、息子のクーパーちゃんは「考え得る限り最も苦痛を伴い、恐ろしく、想像を絶する方法」で殺害されたと指摘した。

 事件が起きたのは2014年6月18日。ハリス被告は、息子を託児所で降ろすのを忘れて会社に向かい、退社後に数分間車を運転するまで車内に息子を置き去りにしていたことに気づかなかったと話している。

 事件はまた予期せぬ展開も見せ、警察によるとハリス被告は当時、職場から6人の女性にひわいなメールを送り、そのうちの1人は17歳の少女だったという。

 3週間前に陪審はハリス被告に対し、犯意のある殺人と児童虐待、17歳の少女にメールを送信したことによる子どもに対する性的搾取の罪で有罪との評決を下していた。

 コブ(Cobb)郡上位裁判所のメアリー・ステーリー・クラーク(Mary Staley Clark)判事は、ハリス被告が警察と元妻に、自分と同じことをしないよう人々に呼び掛ける人物になりたいと話していたことに触れ、「思っていた方法とは違うだろうが、あなたは実際にその目標を達成したと言える」と述べた。(c)AFP