【12月6日 AFP】国際原子力機関(IAEA)の核安全保障に関する閣僚級会合が5日、ウィーン(Vienna)で開幕し、天野之弥(Yukiya Amano)事務局長は冒頭で「核武装したテロリスト」はどこでも攻撃を仕掛けられると警鐘を鳴らした。

 会合では、放射性物質の悪用と核施設に対する攻撃の防止について話し合う。天野事務局長は「有効な核安全保障の確保は、核物質や放射性物質をほとんどあるいは全く保有していない国を含め、すべての国にとって重要だ」と指摘した。

 その上で、世界各国はIAEAの支援を受けながら、核安全保障に対する投資を強化してきており、過去6年間に警察や国境警備当局、その他の専門職員ら1万人以上の訓練を実施するなど、要員の増強にも取り組んできたと説明した。(c)AFP