【12月1日 AFP】米国のファストフードハンバーガーの代名詞「ビッグマック(Big Mac)」を考案したマイケル・デリガッティ(Michael "Jim" Delligatti)氏が11月28日、ペンシルベニア(Pennsylvania)州ピッツバーグ(Pittsburgh)郊外の自宅で死去した。家族が明らかにした。98歳。

 ビッグマックはビーフパティ2枚とレタス、チーズ、ピクルス、オニオンに特製ソースをかけ、バンズ3枚で挟んだ2段ハンバーガー。米国の料理としてはスライスした食パン以来、最も記憶に残る発明と評される。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)が1993年に掲載したビッグマックの紹介記事によれば、半世紀近く前、ペンシルベニア州西部のマクドナルド店舗のオーナーだったデリガッティ氏は、シンプルなハンバーガーとフライドポテト、飲み物という素っ気ないメニューを思い切って転換するよう会社側を説得した。

 1967年、会社の許可を得て自身が考案した新しいハンバーガーを売り出したところ、売り上げが12%伸びた。それから数年のうちにマクドナルドはビッグマックを全米で販売。同氏は期せずして、ファストフードのメニュー拡大競争に火を付ける形となった。

 マクドナルドは声明で、デリガッティ氏は同社に「いつまでも続く影響」を及ぼした「伝説的なフランチャズ加盟者」とその功績をたたえた。(c)AFP