【11月25日 AFP】フランスで攻撃を企図し逮捕された「テロ組織」の容疑者らが、首都パリ(Paris)で12月1日に攻撃を実施する計画を立て、クリスマス・マーケットと同市郊外のディズニーランド(Disneyland)を含む複数の場所を標的として調べていたことが分かった。警察筋が24日、明らかにした。

 8か月に及ぶ治安当局の捜査を受け、警察は先週末、東部ストラスブール(Strasbourg)と南部マルセイユ(Marseille)で計7人の容疑者を強制捜査により逮捕した。うち2人はその後釈放された。

 警察筋によると、容疑者らはインターネット検索でシャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りのクリスマス・マーケット、ディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)、パリ北東部のカフェのテラス、パリ警視庁本部および地下鉄の駅1か所などについて調べていた。

 容疑者の1人は、捜査当局に複数の攻撃が計画されていると供述し、標的としてパリ中心部にあるパリ警視庁本部と、同市北西部にある内務省の情報機関である国内治安総局(DGSI)を挙げたと言われている。同グループの一部のメンバーは、シリアを拠点とするイスラム過激派組織から指令を受け取っているとみなされている。

 強制捜査で容疑者らが逮捕された際に、拳銃2丁、自動拳銃1丁、軽機関銃1丁とイスラム過激派宣伝物が発見されている。

 フランスでは、昨年11月に起き130人が死亡したイスラム過激派によるパリ襲撃事件を受け、治安当局の監視活動と強制捜査の権限を拡大する非常事態宣言が現在も続いている。(c)AFP