【11月20日 AFP】米大統領選で勝利したドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を選挙期間中に激しく批判していたミット・ロムニー(Mitt Romney)元マサチューセッツ(Massachusetts)州知事は19日、米ニュージャージー(New Jersey)州にあるトランプ氏所有のゴルフ場でトランプ氏と会談した。トランプ氏はロムニー氏に国務長官就任を打診したとみられている。

 大統領選での勝利後初めて週末をニューヨーク(New York)のマンハッタン(Manhattan)以外の場所で過ごしたトランプ氏は約90分間にわたってロムニー氏と会談した。会談を終えたロムニー氏は国務長官就任を打診されたかどうか、また国務長官就任に関心があるかどうかについて一切語らなかった。

 ロムニー氏は「われわれは、米国にとって真に重要な国益が存在する世界のさまざまな舞台について幅広く意見を交わした」「そうした事柄について語り、そうした話題について意見を交わした」と述べた。

 トランプ新政権の閣僚人事では、まだ15程度の上級ポストが決まっていない。トランプ氏は18日夜、ニューヨークの5番街(Fifth Avenue)に所有する高層ビル「トランプタワー(Trump Tower)」をひそかに出発。車で1時間30分ほどかかる広大なゴルフ場「トランプ・ナショナルゴルフクラブ・ベッドミンスター(Trump National Golf Club Bedminster)」に向かった。

 トランプ氏は20日夜まで、抗議デモの参加者らに囲まれたトランプタワーから遠く離れたこのゴルフ場に滞在する予定。(c)AFP/Don Emmert with Ivan Couronne in Washington