【11月15日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で今年7月、日本人7人を含む22人が殺害された襲撃事件の現場となった飲食店に、オーナー家族が住むことが分かった。

 ダッカ市内ガルシャン(Gulshan)地区の高級飲食店「ホリー・アーティサン・ベーカリー(Holey Artisan Bakery)」は7月、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に関連するとされる実行犯たちに襲撃された。4か月におよぶ警察の捜査の末、店は13日に所有者のサダト・メフディ(Sadat Mehdi)さんの手に戻された。

 メフディさんは15日、AFPに対し「警察が現場をきれいに片付けてくれた。住宅に改修して、自分たち家族が住もうと思う」と述べた。メフディさんもこの事件で5人の友人を亡くしたが、「自分たちはテロに屈しない」とうメッセージを送りたいと語った。

 ホリー・アーティサン・ベーカリーは外国人居住者や地元の富裕層の間で人気が高い店だった。事件で射殺または斬殺された外国人犠牲者18人には日本人やイタリア人が含まれている。

 メフディさんは市内の別の場所に、二つの店を新たに開く予定だという。(c)AFP